現在、製造業は多くの危機に直面しています。
その中で特に問題となっていること、
それは「人手・人材不足」による「継承されるべき技術の断絶」です。
なぜ、ここまでヒューマンリソースが不足しているのか。
それを議論する余裕は今の製造業にはありません。
あなたの周りに「匠」と呼ばれる人たちはいるでしょうか。
その技術はスムーズに継承されているでしょうか。
ほとんどの技術は、急いで継承されなければ技術が途絶えるでしょう。
渡辺鉄工も例外ではありません。しかし、抗うことは出来ます。
問題の根幹はヒューマンリソースが不足です。
となると、対応策は人を増やすか、新しいモノづくりの方法を模索して変容するしかないのです。
渡辺鉄工は人を増やし数十年も掛けて教育を行う余裕がありませんが、エンジニアリング会社としての知見を基に「新しいモノづくりの方法を模索する」ことは可能でした。
そこで、新たなモノづくり仕組みを考えてみました。
デジタルには4つの特性があることに気が付きました。
モノづくりの問題に抗うため、渡辺鉄工の強みとデジタルの特性を活かし新しいモノづくりの在り方を考え実証することになりました。
それが「ロボットエンジニアリング」と「アディティブ3Dプリンタ」、「3Dシミュレーション」、「IT」を使ったデジタルモノづくりです。
1.初期段階
デジタルの有効性に気がついている人も少なく開発費も少ないため、個人がマクロなどでカイゼンを行っている状態です。社内では技術が減っているのに気が付いてはいますが、何とか過去実績から引っ張ってきて対処しています。
2.危機察知段階
現状のままでは新規ビジネスどころか、既存ビジネスの継続も怪しくなってくることに気が付きます。そのときにデジタルの有効性が確認されます。
3.デジタルモノづくりの台頭
デジタルの開発規模が増えるのであれば、コア技術は全てデジタルモノづくりに依るものになります。
4.新規ビジネスの成長と既存ビジネスの安定化
デジタルは新規ビジネスを創り出し、
既存ビジネスも安定成長へと向かいます。
5.人が行う仕事の平滑化
デジタル化によりビジネス継続に必要な技術数は減少し、逆に人間でしか出来ないもの、例えば、保全や3Dでの要件定義などが残ると考えました。これらもとても難しいですが、多能工化する必要もないため育成が容易になっていきます。
デジタルモノづくりはまだ実現に向けてスタートを切ったばかりです。ただ、同じような悩みを感じている企業様のヒントになればと思い、実現に向けての取り組みについて公開できればと思います。
もし弊社にご興味がありましたら、その際はお気軽にお問い合わせください。